〜癒しのステップとセルフコンパッション〜
◆ はじめに
私たちの心の奥にいる「小さな自分」。
その存在に気づいたとき、次に大切なのは――やさしく抱きしめてあげることです。
インナーチャイルドを責めたり否定せず、受け入れていくことで、心は少しずつ癒されていきます。
今回は、癒しのステップとしての「セルフコンパッション(自分への思いやり)」と、実際にできるワークをご紹介します。
◆ インナーチャイルドを否定しない、ということ
「こんなことで泣いてたの?」「そんな自分が嫌だ」と、
過去の感情を遠ざけたくなることは誰にでもあります。
でも、その感情こそが、インナーチャイルドの「本音」。
それを否定することは、自分自身を否定することにつながります。
まずはこう問いかけてみてください。
『そんなふうに感じたのは、無理もなかったよね。』
受け入れる=許すことではなく、理解すること。
そこから、少しずつ心はほどけていきます。
◆ セルフコンパッションとは?
「セルフコンパッション」とは、自分に対して思いやりの気持ちを向けること。
つい自分に厳しくなりがちなときこそ、やさしい目線で見つめ直すことが大切です。
🌿 こんな声かけを、自分にしてみてください🌿
- 「よく頑張ってきたね」
- 「その気持ち、ちゃんとわかるよ」
- 「大丈夫。私はあなたの味方だよ」
インナーチャイルドにとって、いちばん欲しかったのは、否定されない居場所かもしれません。
◆ 実践ワーク|今日からできる癒しのステップ
癒しのプロセスには「特別な技術」よりも、やさしさと継続が大切です。
以下の中から、ピンとくるものを取り入れてみてください。
1. 手紙を書くワーク
小さな自分に向けて、今のあなたから手紙を書いてみましょう。
🌿 どんなことを感じていた?
🌿 そのとき、何が欲しかった?
🌿 今のあなたができることは?
声に出さなくても、書くだけで心が緩んでいきます。
2. イメージワーク(瞑想)
静かな場所で、目を閉じて、
幼い自分をそっと抱きしめるイメージを思い浮かべてみましょう。
「よく頑張ってきたね」と心の中で声をかけてください。
涙が出ても大丈夫。それは、癒しが進んでいるサインです。
3. 鏡を使ったセルフトーク
鏡に映る自分の目を見ながら、
あたたかい言葉をかけてみてください。
たとえば:
「私は、私を大切にしていい」
「私は、十分に愛される存在」
自分の中に“親”のようなやさしさを育てていく時間です。
◆ おわりに
インナーチャイルドを癒すことは、今の自分を愛すること。
すぐに完璧にならなくてもいいんです。
少しずつ、何度でも、やさしく抱きしめてあげましょう。
次回は、『心がふわっと軽くなる。インナーチャイルドと生きる毎日』についてお届けしますね🌿
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