今の家に引っ越してきて4年。
リビングの窓の向こうには林が広がっていました。
引っ越した当初の私は、
その林があまり好きではありませんでした。
光が入りにくくて部屋が少し暗い。
玄関には虫がたくさん来る。
秋になると落ち葉の掃除も大変。
「この林がなければもっと快適なのに・・」
私は、そんなふうに思っていました。
それが、毎日この場所で暮らしているうちに、
何気ない景色の中にある
『小さな幸せ』を見つけられるようになりました。
季節ごとに移り変わる木々の色
風で揺れる葉の音
雨の日のしっとりした景色
忙しい毎日の中で、
そんな木々が見せてくれる多彩な表情に、
心が満たされるようになりました。
春には新緑が芽吹き
夏には濃い緑が広がり
秋には色づき
冬には静かな表情を見せてくれる。
いつの間にか、その林は私にとって癒しの存在になっていました。
「この景色、結構好きかもしれない」
そう思うようになってから、1年ほど経った頃。
突然、その林の木々がすべて伐採されたのです。
最初は驚きました。
あんなに当たり前にあった景色が、
次々と切り倒されてしまったのです。
そして、林は目の前から姿を消しました。
その後に届いたギフト・・
それは、神様からの贈り物!?と思うくらいの貴重なものでした。
今まで林に遮られていた光が
リビングいっぱいに入るようになったのです。
見晴らしがぐっと良くなりました。
夕方になると大きな空がまるでキャンバスのようで
夕日が毎日のように違う表情を見せてくれるのです。
オレンジ色に染まる日もあれば、
ピンク色の雲が浮かぶ日もある。
その景色に、夫も娘も感動させられています。
その時、ふと思いました。
引っ越してきた頃の私は、林を否定していました。
「なくなればいいのに」とまで思っていました。
きっと、そのままの気持ちでいたら、
林は今もずっと、そこにあったと思います。
でも、私は林の良さに気づいた。
そして、私はその林を好きになった。
感謝できるようになって初めて、
光の景色を受け取ることができるようになったのだと思います。
引き寄せの法則では、
「今あるものに感謝すると、さらに豊かさがやってくる」と言われることがあります。
鏡の法則で考えるなら、
目の前の現実は自分の内側を映し出しているとも言われます。
以前の私は、「ないもの」に目を向けていました。
もっと光が欲しい・・
もっと広がった景色が見たい・・
そこから、
いつの間にか「今ある自然の豊かさ」に目を向けるようになっていました。
その瞬間から、現実の見え方が変わり始めたのかもしれません。
もちろん、木が伐採されたのは偶然なのかもしれません。
けれど私にとって大切なのは、
出来事そのものではなく、この出来事から「気づき」を受け取りました。
何かを嫌だと思って、固執している時は現実は変わりません。
手放したときに始めて、
予想もしなかったギフトを受け取れるのだと思います。
そして、それを受け取れるようになった時。
もっと違う形の豊かさがやってくるのかもしれません。
林が見えていた頃の景色も好きでした。
今見えている広い空の景色も好きです。
どちらが良い、悪いではなく、
今ある与えられている景色を楽しむ。
そんな生き方ができたら素敵だなと思います。
最近はつい窓の外に目がいってしまいます。
遠くの景色をボーと眺めていると
気持ちが落ち着き、「全てうまくいっている」と思えてきます。
毎日同じように見える景色なのに、同じ日はひとつもありません。
目の前に現れた景色から教えられたこと、
それは、
「今ここにある幸せに気づくこと」
そんなことを教えてもらったように思います。

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